答案のおとし所

(元)司法試験受験生の立場から、再現答案のアップしたり、日々の勉強での悩み、勉強法などについて書いていきます。

はじめまして(jugemブログから引越し)

(2019.06.12)

1 目的

 受験生の視点から、①答案の落とし所及び②答案における思考過程について書いていこうと思います。
 ①は、答案作成に向けた事前準備としての枠の把握(どの要件との関係か、規範のどの部分との関係か等)、理解・記憶を内容とします。こちらは過去問等の具体的問題を素材として検討してきます。
 ②は、試験時間内における答案構成・筋、分量・濃淡、悩みの見せ方を内容とします。こちらは再現答案をたたき台として検討してきます。

 改めまして、同ブログは司法試験受験生の視点から書いているものです。日々の勉強で悩んだ点について、自分の理解を整理するものでもあります。そのため、(もちろん可能な限り理論的正確さにも配慮しますが)内容は主に答案レベルでの言及になることをご了承ください。
 また、付随的に答案の落とし所を探求する契機になれば幸いです。理論的におかしいとの指摘やより適切な論じ方があるとの指摘等は歓迎です。
 なお、受験生の身分でこんなことを書いても価値がないという人もいるかもしれませんが、私見としては決してそうではないと考えています。今後合格することができた場合であっても、合格(のみ)を境にここでの検討内容が、正しいもの/正しくないもののいずれかに変容するものではないはずです。つまり、合格(のみ)を境に正しいものとしてのバイアスがかかることはあまり好ましくないと考えています。受験生時代の理解・整理としてご覧いただけたらと思います。良い点・悪い点の取捨選択もお任せします。

2 経緯

 自分は、司法試験受験で答案作成に特に苦労しました。自戒を含み、「試験」対策(=答案作成に使える知識の獲得、答案作成の訓練)の重要性はとても高いと思います。
 そこで、答案レベルでの対策について検討しようと考えました。

 また、学者や実務家の先生方によって積極的に議論がなされるのは、最新の、しかも公法系の司法試験過去問についてのものが多いように感じていました。
 民事系・刑事系・選択科目でも、早期に建設的な議論がなされればいいなと思い、たたき台として再現答案を晒してみよう!という運びになりました。